毎日新聞 2001年5月9日
*「円の支配者」を出版
日銀の金融研究所や大蔵省(現財務省)時代の財政金融研究所に籍を置いたドイツ人エコノミスト、リチャード・ヴェルナー氏が、バブル期以降の日銀の政策運営をテーマにした「円の支配者」(草思社刊)を出版、東京都内のホテルで8日、記者会見した。
バブル崩壊後の政府の度重なる経済対策にもかからわず、景気が回復しなかった理由について、同氏は「日銀が構造改革を掲げ、意図的に十分な資金を提供してこなかったため」と指摘。日銀法を改正して、名目成長率を日銀の政策目標に掲げるなど、"説明責任"を高める必要性を強調した。